元小悪魔agehaのカリスマモデル・武藤静香さんがデザイナーを務める、ギャル系アパレルブランド『Rady(レディ)』。
2008年の発足から約15年たった今も、激動のアパレル業界で異例の売上を誇り続ける『Rady』の成功の秘訣に迫りました。
人気ブランド『Rady』のはじまり
「好きな人に可愛いと思ってもらえる服を作りたい」
代々木のマンションの小さなワンルームから始まったアパレルブランド『Rady』。
ブランド発足のきっかけは、ディレクター・武藤静香さんの「好きな人に可愛いと思ってもらえる服が作りたい」という想いでした。
当時21歳だった武藤静香さんは、「ラベンダー色の可愛い服がほしいなあ」と思い、セットアップをオーダーメイドで作成。
そのセットアップが大ヒットしたことが、『Rady』立ち上げのきっかけとなりました。
2008年 ブランド『Rady』設立
武藤静香さんが小悪魔agehaの専属モデルをされていた2008年、アパレルブランド『Rady』はスタート。
当時の恋人で、現在の旦那さんでもある松田周さんが2000万円の出資金を出してくれたそうです。
設立当初は「アパレル経験ゼロ」
ブランド設立当初はまだ20代前半だった、武藤静香さんと松田周さん。
周りに経営に詳しい知り合いもいない中、友人たちを集め、ネット通販のみでブランドを立ち上げました。
さらに、『Rady』立ち上げ当時は、会社の仲間も全員「アパレル経験ゼロ」だったそう。
デザインどころかPCの使い方もわからない状況で、本を読み漁ってあれこれ覚える日々だったそうです。
「毎日泣きながらやってた」
いざブランドを立ち上げると、とにかく大変なことが多く「毎日泣きながらやってた」と語る武藤静香さん。
当時はデザイナーである武藤静香さんご本人も、発送のお手伝いをしたりしていたそうです。
自由な時間もなく、周りが楽しそうに遊んでいる中「部屋で地味にデザイン画描いてた」とも。
「派手に遊んでいる周りが羨ましい」と感じることもあったそうです。
『Rady』が人気ブランドになるまでの背景には、涙ぐましい努力や葛藤の日々があったのですね。
モバイル通販サイトが大成功!
設立当初は実店舗を持たず、モバイルサイトのみの販売だった『Rady』。サイトは2008年5月にオープンしました。
オンライン販売がまだ主流でなかった時代に革新的な戦略をとったことが、ブランドの成功のカギとなりました。
また、当時からモデルとして若い女性を中心にカリスマ的な人気を誇っていた武藤静香さん。
武藤静香さんファンに若い女性が多かったことも、モバイルサイトという販売形態でブランドがヒットした理由の1つかもしれません。
月間売上10億円を達成!
その後、ブランド立ち上げからわずか3年の2011年時点で、モバイルサイトの会員数はなんと10万人を突破。
2011年4月には月商1億円を突破し、2012年7月には月間3億円、2015年7月にはなんと月間10億円の売上を達成しました。
アパレル業界のメディアでも取り上げられ、一気に注目を集めた『Rady』。
インテリアを中心とする『houseline by Rady』やカジュアル路線の『Dateline by Rady』などの派生ブランドも立ち上げ、さらに売上を伸ばしました。
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2012年 初の実店舗をオープン
2012年には東京の「東急プラザ表参道原宿店」の4Fに初の実店舗を展開。さらに大阪の「心斎橋OPA」6Fにも開業しました。
東京の店舗開店初日には830万円を売り上げ、ウェブでの売上も合わせると3830万円を記録。スケールがすごすぎますよね…!
「長年の夢だった」
「長年の夢だった」という店舗展開を達成し、感動で涙が止まらないと自身のブログで語っていた武藤静香さん。
一人部屋で泣いた日もあったそうですが、夢が叶うまでは人にそういうところは見せないと決めていたといいます。
表参道の第一号店をオープンする際は、店舗の内装や店員さんのメイクを決めたり、Radyの世界観を詰め込んだお店にするよう心がけたそう。
お洋服のエリアからインテリアのコーナーまで『Rady』の世界観が満載で、まるでテーマパークみたいですよね!
『Rady』が売れ続ける理由とは?
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ブランド設立から約15年たった今でも、不動の人気を誇る『Rady』。
デザインの可愛さだけでなく、数々の革新的なブランド戦略がその人気を支えてきました。
買いたくても買えない”プレミア感”
ギャル系ブランドとして人気を集めていた『Rady』ですが、同系統のブランド内でも価格帯はやや高め。
ブランド設立当初から、「買いたくても買えない」プレミア感を戦略として打ち出していたそうです。
若い女性の間では「Radyを着てればイケてる」という声も多くあったとか。
気軽に買えないブランドだからこそ、身に着けているとますますテンションが上がったりしますよね。
高級感のあるデザイン
トレンド感がありながら、高級感のあるデザインも『Rady』の人気の理由の1つ。
質感にもこだわり、10代~20代の女性だけでなく、30代以降の女性からも支持を集めています。
かわいらしいデザインのアイテムから高級感のあるデザインまで、どれもとても可愛いですよね。
設立から約15年となった『Rady』ですが、長年愛用しているファンもとても多いようです。
革新的戦略で新規顧客を獲得
インスタやオンラインショップが主流となり、さまざまなブランドが登場しているアパレル業界。
そんな中不動の人気を誇る『Rady』は、ブランド設立当初から斬新な戦略を数々打ち出し、新たな顧客を獲得してきました。
LINEスタンプの配信
2013年には『Rady LINE公式アカウント』を解説し、翌年3月にはオリジナルスタンプ「ギャルスタンプ」を配信。
公式LINEの登録者数はなんと400万人超えという、これもまたアパレル業界では異例の数字に。翌年には600万人を突破しています。
期間限定イベントの開催
『Rady』では、期間限定イベントも多数開催。
2014年には「Hello Kitty」40周年を記念し、「Rady × Hello Kitty」期間限定コラボショップを渋谷109と名古屋丸栄にてオープン。
オープンするやいなや多くのファンが殺到し、入場規制がかかるほどだったそうです。
当時の店舗の様子がこちら。
店舗まるごとコラボという斬新な試みに加え、『Rady』の世界観が炸裂。まるでテーマパークみたいですよね!
2015年には、新宿ALTA入り口の特設ステージで、期間限定ショップ「BEACH&POOL COLLECTION 2015」を開催。
イベントの入場前には長蛇の列ができ、アイテムはすぐに完売。新宿ALTAにおける売上No.1を記録しました。
海外への店舗展開も!
日本を代表するギャル系ブランドとなった『Rady(レディ)』は、2015年12月にはついに海外にも進出。
世界でも有数の商業施設である香港の「HARBOUR CITY」に、海外第一号店をオープンしました。
渋谷109ブランドの1つとして、海外進出を果たした『Rady』。海外でも日本のギャルファッションが注目を集めていたことがわかります。
ブランドのプレミア感に加え、期間限定イベントや、海外への店舗展開。
『Rady』ファンの方だけでなく、まだ『Rady』を知らない方をもハッとさせるようなワクワクする試みが満載ですよね。
まとめ
今回は、ファッションブランド『Rady』の歴史や、『Rady』が人気ブランドであり続ける理由についてまとめました。
実店舗販売が主流の時代にいち早くオンライン販売に乗り出したり、ファストファッション主流の中、プレミア感を打ち出したり。
時代に流されないブランド戦略も、『Rady』が人気であり続ける理由なのかもしれません。
「初めて真剣な夢ができた」
「夢は一生ダラダラすること」と決めていた中、『Rady』を始めたことで「初めて真剣な夢ができた」と語る武藤静香さん。
ブランド設立当初から、「ギャルだから舐められたくない」という思いで必死に頑張ってきたといいます。
「ブランドをやらせてあげる」「こういうのを作れば売れるよ」という声にも一切のらなかったそう。
「大人には自分の可愛いと思う感覚が伝わらない」とも感じる中、自分が本当に好きな服を、自分の感覚で作りたいという思いを大切にしてきたそうです。
ブランド設立から様々な戦略を行ってきた『Rady』ですが、武藤静香さんの情熱やカリスマ性がブランドの人気を支えてきたことは間違いないでしょう。
時代とともにますます人気を集めている『Rady』の今後の発展にも、注目が集まります!
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武藤静香のプロフィール
名前:武藤静香(むとうしずか)
愛称:しーちゃん
生年月日:1987年2月4日
年齢:37歳
出身地:神奈川県鎌倉市
血液型:O型
身長:162cm
体重:43kg
スリーサイズ:78-58-80
職業:モデル、デザイナー
2003年、16歳で人気ギャル雑誌『egg(エッグ)』でモデルデビュー。2006年に小悪魔ageha専属モデルに。
現在は人気ファッションブランド『Rady(レディ)』のディレクターを務めるほか、TikTokやインスタでも注目を集めている。