2000年代に「エロカッコいい」ブームを巻き起こし、2020年にデビュー20周年を迎えた倖田來未さん。
現在も精力的に活動を続ける倖田來未さんですが、2008年には自身の失言により活動自粛をしていた時期があります。
今回は、そんな倖田來未さんの失言騒動や活動自粛期間、ご本人が語る当時の心境についてまとめました。
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倖田來未の失言騒動について
ラジオ番組での発言が問題に
倖田來未さんの失言騒動が起こるきっかけとなったのが、彼女が出演していたラジオ番組。
2008年1月29日に放送された特別番組「倖田來未のオールナイトニッポン」内での発言が問題となりました。
その発言とは、「35歳をまわるとお母さんの羊水が腐ってくるんですよね」というもの。
その発言の後に倖田さんは、公式「エイベックス・ニッポン放送サイト」にて自らの発言に対する謝罪文を掲載しました。
翌日、活動自粛を発表
そして騒動の翌日の1月30日に、倖田さんはアルバムのプロモーション活動を全面自粛し自宅謹慎することを発表。
CM出演中の企業サイトは休止となり、CM放送も中止となりました。
失言をした理由について
その後、2008年の2月7日に、倖田來未さんは報道番組内で、自身が失言に至った理由について語りました。
倖田さんいわく、「結婚したばかりの女性マネージャーに、早く子供を産んでほしいという気持ちからの発言」だったとのこと。
「(医学的)知識のない中、軽はずみな言動で多くの人に誤った知識を伝え、その心を傷付けた」と涙ながらに謝罪しました。
同時期発売のアルバムが1位に
騒動の最中、倖田來未さんは2008年1月30日に自身の6thアルバム『Kingdom』を発売。
アルバム『Kingdom』では、全収録曲のMUSIC VIDEOを収録しました。
失言騒動により、プロモーション活動を全面自粛していた倖田來未さん。
それにも関わらず、オリコンアルバムチャートでは、初登場1位を獲得しました。
活動再開時期は?
倖田來未さんが騒動後にファンの前に現れたのは、自身のツアー『KODA KUMI LIVE TOUR 2008 〜Kingdom〜』。
騒動から72日ぶりとなる4月13日にファンの前に現れ、5月30日には自粛後初の音楽番組『ミュージックステーション』に出演しました。
本人が語る失言騒動について
「思いやりが欠如していた」
25歳になるまで、「人が傷つく」ということがわかっていなかったと思う、と語る倖田來未さん。
「苦しみや悲しみを抱えている人たちに対する思いやりが欠如していたんだと思います」とも語っています。
「あの出来事がなかったらいまだにわかっていなかったかもしれません」と語ります。
迷惑をかけたことで、神様から「世の中にはさまざまな境遇の人がいることを学びなさい」と言われた気がしたそうです。
「怒らなくなった」
また、自身の成長した部分について「怒らなくなったこと」だと語る倖田來未さん。
怒らなければいけない場面はあれど、「人間やから失敗することだってある」と思うようになったそうです。
楽曲『Moon Crying』への思い
騒動の時期に制作したバラード楽曲『Moon Crying』は、いつ歌っても泣いてしまうという倖田來未さん。
倖田來未さん自身が人生で最も落ち込んだときに救われた曲であり、みんなへの感謝を歌った曲だそうです。
謹慎明けツアーリハでの涙
謹慎明けの『Kingdom』ツアーのリハーサル中は、何度も涙が溢れてきて、その度にリハを中断してしまったという倖田來未さん。
傷つけてしまった人たちのことを思い出したり、自分が歌うことでまた傷つく人がいるかもしれない、と思い涙が溢れてきたといいます。
テレビで発言することへの葛藤
謹慎が明けてからテレビに出演するようになっても、人前でどう発言したらいいのかよくわからなくなっていたという倖田來未さん。
関係者の方たちからは「今まで通りに居ればいい」と言われたものの、自分が話すことで人を不快にさせるのではと葛藤していたそうです。
傷つけた友人からの電話
倖田さんの友人でも、倖田さんの発言に関連する悩みを持っていた方がいたそう。
配慮のない発言をした自分に失望していたそうですが、ご友人は「大丈夫。くぅにはまた歌ってほしい」と電話をくれたそうです。
友人を傷つけてしまったことから、自分からは近づくこともできなくなっていたという倖田來未さん。
その友達が自ら声をかけてくれたことで、申し訳ない気持ちと同時にとめどない感謝の気持ちが溢れてきたといいます。
「周りを見渡せるようになった」
友人の言葉がきっかけで、「少しだけ周りを見渡せるようになった」と語る倖田來未さん。
騒動の後も離れず応援してくれるファンやスタッフ、友人の存在の大きさも改めて感じたそうです。
そして「こんな私を応援したり、支えてくれたりする人たちに、私は一体何ができるんだろう」と自問自答を繰り返したそう。
傷つけた人に申し訳ないと言う気持ちを抱えつつも、歌を歌うことでしか応えていくことができないと思えたそうです。
「自分には音楽がないとダメなんだ」
面白いトークでも人気を得た倖田さんですが、ご本人は、会話が多いあまりに誤解を招いてしまうことも多かったと振り返ります。
曲に言葉を乗せる仕事をしているのにも関わらず、言葉で人を傷つけてしまったことを今でも後悔しているそう。
自分が許せないという気持ちになる中、改めて音楽に支えられ、「自分には音楽がないとダメなんだ」と思ったそうです。
「人の背中を押す曲を書きたい」
自分自身の発言により多くの人を傷つけてしまったことで、人の痛みや優しさを知ったという倖田來未さん。
辛い状況にある人を思いながら背中を押す曲を書きたいと考えることが多くなったそうです。
その出来事以降、曲作りの時に浮かんでくる歌詞も変わったそう。
それまでは恋や愛について歌う曲が多かったけれど、人を勇気づけるような歌詞の曲も多く書くようになったといいます。
まとめ
今回は、倖田來未さんの失言騒動や活動自粛期間、ご本人が語る当時の心境についてまとめました。
「傷つけた人たちの信頼は一生取り戻せないかもしれない」とも語る倖田來未さん。
しかし、いつか「倖田來未って、もしかしたらいいかも」と一曲でも思ってもらえる曲が作れたらという思いで曲を作っているそうです。
だからこそ20年間、歌わせてもらったことは、感謝でしかないと語っています。
倖田來未さんの今後の活動にも、注目が集まります。
倖田來未のプロフィール
愛称:くぅちゃん
生年月日:1982年11月13日
出身地:京都府
年齢:41歳
身長:154cm
活動期間:2000年-
職業:歌手
事務所:エイベックス・マネジメント
2000年にシングル『TAKE BACK』でエイベックスからデビューし、2006年に『Butterfly』で日本レコード大賞を受賞。
圧倒的なライブパフォーマンスと愛らしいキャラクターで、現在も多くのファンを魅了し続けている。